日々の研究

日々の研究(リスト)

京大集中講義  12/15--12/17 最終更新:12月11日 

神戸大集中講義 1/17 --1/19 最終更新:12月29日

 

12月31日(金)

論文かき。依然として文章ばかりで分量的にはまったくすすまない。 しかし、書いていて楽しい。この論文を4年間放置していたのは 全くよくないことだったと思う。しかし、そのときそのときの判断 に悔いはない。

12月30日(木)

11月8日〜10日あたりに考えていた問題に関して、原田さんから ノートが届く。ざっと読んだかぎりでは、僕の案よりずっとよいように みえる。このままうまくいくと、ぱたぱた系についても、さくさくと 計算できるだろうし、懸案のエネルギー論にもはいっていけるだろう。 すばらしい。(このようにどんどん展開していくのは、実に楽しい。)

今年1年で学問的なmailのやりとりが多かった数人の方に挨拶mail をおくる。

12月29日(水)

11月7日以来放置されていた論文かきを再開する。論文タイトルを "entropy production for a single trajectory in a Hamiltonian system" にした。結構すすんで、長めのintroduction (ver.0) 終了。 PR E 出版スタイルで12 page くらいだと思っているけれど、書き始める と長くなるかもしれない。

神戸大の集中講義の構成案をくむ。

12月28日(火)

仕事納め:終電は、市川まで、朝の新宿=渋谷のラッシュなみの混雑でまいった。 西千葉についたら1:40になっていた。

神戸大の集中講義が気になっているけれど、講義のすぐあとに講義の 準備をするのが嫌で、意図的に新年にまわした。せめて構成だけは、 この1週間でつくるつもり。

研究は中途半端なままで、最後のふんばりもきかず。

12月27日(月)

有効相互作用:うーん、目指したい方向の表現(その1)を得るには得たが、 なんともつまらない。これでは面白くなりようがない。なんかピン惚けして はずしているような気もする。

卒研:話はどんどん脱線して、今日は、表面張力の mechanical definition の話 だったが、納得できなかった。帰りの電車で色々と想像すると、不思議な気がして きたので、ちょっと時間をとってみようかな。

HHS 論文の仮仕上げ終了。

SST 論文:川崎恭治さんが読んでくださっている。非平衡統計の大御所らしく、 高所からの一般的意見をいったり、専門家らしく、(long range correlation など)、自分の過去の仕事との一点ばかりにこだわって指摘したり、、という ことはまるでない。「○式から○式の変形できないが、どうなっているのだ?」 とか、「この文の意味がとれない」、とか、「ここでこういうのをもちだすの はわからない」、、など、虚心に、かつ、丁寧に読んでくださっているから こそ発せられる質問やコメントばかりである。[実際、改訂すべき点がある。] 何年か前の日記に書いたが、僕が川崎恭治さんをもっとも尊敬している点は、 いつまでたっても学生のような感覚で研究している様である。11月の集中講義 のあいまに色々な話を伺って、問題に対する距離のとりかたの若々しさに あらためて驚いたが、今回のSST論文に関するやりとりで、ますます尊敬の 念を深めた。おそらく、僕自身がなりたいと思う研究者の精神性に近いのかも しれない。

12月26日(日)

まず書類2件をすますつもりだったが、2件目の途中で資料が必要になって、 大学にとりにいく。また、停電の余波で、計算機にはいれなかったので、 フラッシュメモリーをもってきて、ファイルを手ではこぶ。

昨日の知見をふまえて、有効相互作用の話を集中して考える。

12月25日(土)

年末までにもう一度研究の頭にもどしたいため、手をひたすらうごかす。

確率過程での自由度消去:色々いじくって初歩的な事項たちが皮膚に くっついてきた。たとえば、時間スケールに差がある場合の断熱消去 の確率過程版はない。みかけ上消去することはできるが、それは、色 ノイズを乗法的に結合させるのみならず、そのノイズの種類は、展開 次数とともにふえていく。変数をおとして本質をとらえる、というの とは遠くなる。80年代の論文中にある「変数消去」という表現は、 きわめて誤解をまねくものであり、ちゃんと読むと消去されていない ことがわかるのに、なぜか消去と書いている。。。等々、いのはのいに 相当することだけど、こういうことも手をうごかさないとちゃんとは わからないものだ。

というので、HSS論文をみながらその例題を扱うと、形式的でつかえないの がでてきた。なんで使えないのだろう、と考えているとなんとなくはわかって きたけれど、まだ、ケースバイケース的だなぁ。(HSS の技術的な点の理解 で賢くなった部分はある。)

12月24日(金)

HHS論文の仮仕上げにむけて作業。3人連名で1人の場所が離れているという パタンははじめてなので、すりあわせの仕方から試行錯誤する。まだタイトル が確定していない。

確率過程での自由度消去にとりくみはじめる。うううむ、気分がわるい。 うなっていたら、やっと気分の悪さの正体がみえた。 「どういう状況でどういう量を求めたいか」という問いがまずあって、 そのために、どういう計算枠組みを定式化するか、という風にかんが えないといけないのだ。やみくもに式をいじってもだめ、というあたり まえのことにしばらくしてきがついた。まず、やさしい例題でゴール を明示的にかくことからはじめる。僕らが知りたい状況ならこれがゴール であろう。そのためにどうするか....う?見えないが、気分の悪さはない。

80年代の論文たちをみると、その答えは書かれていない。それどころか、 そもそもそれらの論文は何をしりたくて、そういう計算しているのか皆目 わからない。70年代射影の話と同じで、「まず計算方法ありき」でそれ を(状況の設定が甘いまま形式的に)拡張することに主眼があるようだ。 計算そのものはおそらく間違っていない、というのも射影のときと同じ。 でも、その結果の使い道はほとんどないのでは? 自分らで全部つくれば いいか、、と論文を「ぽい」する。というので、やさしい例題の初歩的な 考察からはじめる。ゼロからつくっていくのは楽しいが、随分と回り道 でもある。

林さんから、非平衡条件下での有効相互作用の話を聞く。まだ、論点をどう しぼっていくか、というあたりにいる。もちろん、そのためには、色々な量 をみながら、あれこれ考察しながら探っていくことからはじめないといけない。 こういう具体的な問いを探っていくための作業は、林さんはもう熟練者に なっているので、話ははやい。が、そんな簡単に筋がみえるわけではない。

大槻君から、過冷却液体の話をきく。うぬぬ。素朴なレベルでは、そう うまい話はない、ということだった。ここからが本当の勝負だと思う。

12月23日(木)

Packard とShaw の連名論文がでていた。1980年にカオスの有名な論文をかいた 4人組のふたりである。その真の学問的な価値はともかく、若くて勢いのある 論文は、(社会学的な意味での)流行をつくる役割を担ったのは間違いない。 [僕はそのとき高校生だから、歴史を想像しただけである。あ、James Greick の本には、4人組は勿論でてくるが、科学の歴史ものとしては無茶苦茶である。] ながらく名前をみてなかったが、最近、Shaw が学問世界に復活したらしいことを Santa fe にいる佐藤さんから聞いていた。著者に対する興味から、どんなことを やっているのか論文を眺めてみた。binary mixture と非対称膜の相互作用に よる拡散の非対称性を論じている。着眼は面白い。「平衡近傍でも生じる大きな 非平衡性」というフレーズにもひっかかった。どういう方向に掘り下げていけば さらに面白くなるのかな、、とちょっと考えたが、いいアイデアは浮かばなかった。 頭の隅においておこう。その影響で、熱伝導デザインをノートに書いてみたりする。

自由度消去の問題:わからん。そもそも力学系の技巧と確率過程の接点は なかなかに微妙で、形式的な計算と物理との関係が色々とわからない。 (たとえば、center manifold のノイズの拡張をどう規定するのか、、とか。) そのあたりのことを数学として完璧に書いてくれているように見える本 (L. Arnold, Random Dynamical Systems) があるのだが、手に負えず、 「解読作業」がいる。論旨がしっかりして読みやすい本だと思うけれど、 こちらの数学レベルが全く足らない。簡単な例題をいっぱいつくって、 それに対して手をきちんと動かして、方法としての論点をみきわめること からかな。

12月22日(水)

昨日の話:もし、2変数でちゃんとした話ができているのなら、それは 当然我々の話も含んでいるはずだから何かがおかしい。精度をあげて論文 を読む。形式的な手続きについて、形式的にやりすぎていて、色々な場合 がありうることを考えていないようだ。80年代の中旬だから、system reduction の stochastic への拡張というのりになってしまい、陰に、 そういうところを前提にしてしまったのであろう。

これらの論文をみていると、計算技術としても、もうすぐ公開予定のHHS 論文は意義があるな。[(原田さんの)応答関数-base の記述と(林=佐々の) 力の分割の条件が自然に融合してできた計算技術であって、新規開拓の意図が あったわけではないのだが。] 投稿先として、J. Phys A:Math and Gen を選んだので、 投稿手続きなどを読む。難しい。原田さんが style file を down-load して埋め込んでくれた。上限に近いが、式は省くのは簡単だから 大丈夫であろう。

多変数版の話を具体的な例題とともにに考えはじめる。が、どうも体調が(また) おもわしくないし、最初だからやはり勘が働かず全くすすまない。

蔵本記念特集号(Physica D)の論文掲載受理の通知がきたので、 Elsevier に原稿をup する。難しく、エラー連発である。

12月21日(火)

論文の手入れ。完成近くになって、参考文献を調査する。当然のことだが、 形式が途中まで似ているのもあるな。しかし、1変数の確率過程で遅い部分 をとりだすテクについての言及はない。ほっとひといきをつき、文献調査 は終了。(2変数でひとつがはやくて他方が遅い場合に、ノイズの効果を 議論する、、というのは80年代中旬。これらは、決定論に非自明な補正 がつく、というのがうり。。)

夜、3年前の大学院講義ノートをよむ。うううぬ。

12月20日(月)

朝の電車でぼーと考え事をしていたが、ひとつとしてアイデアが うかんでこない。(そもそも何を考えていたのか夜になって思い出 せない。)まだ研究の頭にほど遠い。

忙しい月曜日と出張がえりが重なって、ばたばたばた。 仕事の合間と帰りの電車と帰宅後に論文手入れ。

12月19日(日)

再始動。まずは論文の手入れから。まだ研究の頭にはほど遠い。

12月18日(土)

自然休養。寝込むのでなく、何もせずに、散歩にいったり、娘がみているビデオ を横からみたり、ゆったりした時間をすごす。このような日はいつ以来かな。

今回の集中講義では、アリナミンV を、はじめてためした。数人の知人から 教えてもらったとおり、この効果は抜群だった。どの種類がいいのかはよく 知らないので、アリナミンV を選んだのはたまたまである。50cc で300円 もするが、それくらいの価値はあったと思う。また、講義中にも水分を補給 しつづけて、喉をいたわる、というのは、前回からの知恵である。 (僕には90分で500ccの水分でよいかんじである。全部で8本飲んだ。 談話会のときはさすがに飲みながらしゃべっていないので、1本少ない。)

12月17日(金)

集中講義3日目 (SST)。清水さん(東大駒場)が終日参加。早川さんもほぼ終日 参加。おふたりのコメントにこたえつつ、原田さんのいつもながらの的確な 指摘に感心しつつ、ほぼ描いていたとうりに最後まですすめる。(最後、熱伝導の 弱接触はもうちょっと詳細まで触れてもよかったかな、と新幹線で思ったが、 もう16時すぎてたからなぁ。)頂いたコメントは、全部宿題として、折々に 考えていきます。

NESSにはいってからは、DLG で (1) ポテンシャル変化法による実験結果 と (2) 弱接触法による設定と定理 を紹介し、(3) 熱伝導系の論点整理をする、 という構成にした。熱伝導系では、系を特徴づける変数として、まず、密度、 圧力、熱流が「力学的量」としてちゃんとあることを認める。その上で、 温度とかエントロピーのような「熱学的量」、あるいは、「エントロピックな量」 をどう同定するか、というのが問題の核心であることを宣言する。具体的には、 DLG で成功したのを参照にして、ポテンシャル変化法と弱接触法により、 「温度」と「化学ポテンシャル」を定義していく試みをのべるのだが、まだ、 どちらの方法でもまだ確定した結果には到達していない。(定義したあとの 検証命題がちゃんとあるわけなので、好きに定義はできない。)このあたり の議論を紹介した。

講義中にも触れたが、やはり、単純分子系の熱伝導で↑の試みを模索するのは、 弾性のエントロピー的効果を金属でみようとしているようなもので、対象の選択 が違う気がしている。弾性のエントロピー的効果をみるなら、勿論、ゴムでみる のが最適なのはいうまでもない。同じように、熱流があるときに配置がざざとか わる物質をさがさないといけないのだとあらためて思った。もう一度、挑戦して みっか... という気にすこしなっている。

実は、講義2日目終了後、ホテルに直行し、いったん眠り、食事をとってまた 横になり、と疲労の完全回復につとめたのだった。3日目の昼にもアリナミン  V を導入し、3日目の夕方までもたせた。講義終了後すぐに、原田さんと論文 のうちあわせを18:30までして、新幹線にとびのった。

12月16日(木)

集中講義2日目。全く疲労がとれていないので、朝にアリナミン V 導入。 5時間、黒板にかきっぱなし。昨日の積み残しもあったし、急ぎ気味で余裕がない。 本当はこれを10時間くらいかけてやらないと、その場でちゃんと理解するのは ちょっと厳しいかもしれない、、と思いつつ、走る。しかし、講義をうけている 人の顔をちらほらみると、まぁ、なんとか(すくなくとも)流れはついてきてくれて いるかな。

なぜ、片岡さんだの高木さんが講義にいるのかよくわからないが、すわっていた。 片岡さんは、休み時間に、ぼそっと、数学としては大事な部分で、僕は講義中 に明示的に触れなかったことを正しくつたえて、さっていった。数学者になり つつあるのかもしれない。(ならないと困ると思うけれど。)

12月15日(水)

集中講義初日。うーむ、やはり、準備不足か。。きれがないし、質問に即答 できない。

談話会:せっかくの教室談話会だし、分野がまったく違う実験家の前野さんか田中 さんが来てくれれば嬉しいな、となんとなく思っていたのだけど、ふたりともきて 質問までしていただいたのは嬉しい限り。内容は、(分野外の研究者が聞くことを 前提にした)談話会なのであれくらいであろう。講義(3日目)のintroduction でもあるし。が、喋りは全くだめで、きれがないし、説明の仕方に反省点が3つ ほど。。うまくはいかないな。

12月14日(火)

談話会の準備で実験の論文たちを精読する。うーん、しかし、談話会で話す内容と 初日でしゃべるカオスのシンボル化と2日目で話す時空カオスの不安定周期軌道の 統計と3日目のSST がぐちゃぐちゃのまま頭にはいっている感じがする。SSTも現在 進行形の部分をどこで切るか悩ましいし。

12月13日(月)

新潟の川崎光宏さんからノートがおくられてきた。自然ではあるが、極めて難しい 問いかけに対して、冒険的に試行錯誤し、解決へのとっかかりを見つけた、という ノートだった。最終的な姿はともかく、このようなノートをみるのは、大変楽しい。

「メモリースティック」というのをかってみた。概念しか知らないのだが、 生協の人のいうままに買った。研究室でパソコンにつなごうと思ったが、 ああ?何だこりゃ? どうも、僕がほしかったのは「USB フラッシュメモリー」 というものらしい。[帰宅して google で調べた。] ややこしい名前をつけるなよ。 しかも、僕の周りの人は、そのフラッシュメモリーのことをメモリースティックと よんでなかったか?? 呆然としていたら、やさしい岩田さんが、僕がほしかった であろうやつを買ってきてくれた。(セミナーを遅刻させてすいません。) こういうことが重なるから、ますます機械関係は嫌いになる。いまだにビデオも カメラも嫌いだし、パソコンも大嫌いだ。。。(仕事上、パソコンは 手離せないけれど。)

12月12日(日)

通常講義の準備や事務書類や論文関連の諸用件をこなし、残った時間で集中講義 (2日目)の準備をする。なんとか形がそろってきた。あとは、直前と講義の場で、 微調整することにしよう。(あ、もうまとまった準備の時間はとれないので、 単に「準備の強制打ち切り」か。)まだ咳はでているので、集中講義の体力が あるかどうかが問題だ。体が心配なので、「冷静沈着な講義」というのをやって みようか、とも思うが、なれないことをするとリズムが狂うかな。

12月11日(土)

集中講義3日目(SST)の準備に没頭する。Sasa-Tasaki 論文がでて、 はじめて喋る機会であり、構成案をつくるのに時間がかかった。 論文を要約する、とかそういう講義ではない。むしろ、講義の構成 は論文構成とは全く違う。論文を読むポイントがわかるような 講義にしたい。かつ、論文と独立した数時間分の話として、 きちんとした理解をつみかさね、(「定理」という形で)ちゃんと 山場を迎える、という見世物としても楽しめるはずである。

講義(3日目)の最後の最後の最後あたりの部分に関する、 ”現状の理解の確認”について田崎さんにいくつかメールを書く。 速攻で返事がかえってきて、ことごとくピントがあっていたので、 嬉しくなる。強烈に難しい問題で、いまだ攻め方すら難儀している 部分なのだが、こういうところで悩みを速攻で共有できる人が いるのは、精神的には非常に楽になる。(楽だから、今ひとつの 進歩がたらないのかもしれないが。)

12月8日(水)〜10日 (金) 

体調は次第に回復しているので、集中講義の準備をぼちぼちする。 初日と2日目の構成案をつくりおえたが、中身はまだそろってない。 どこかでラストスパートかけないとまにあわないな。

D論審査は、現在のところ6件。120ページ平均として700ページ以上 読め...と。通勤時間の全てをD論読みにあてれば何とかなる....のか?

12月7日 (火) 

全休。無理すれば大学にいけそうな程度であったが、ここで休まないとやばい と判断した。疲れがたまりにたまっていたのだろう、昨夜も朝も昼もぐっすり 寝た。夕食後、一回勝負のつもりで投薬する。これで、完治してほしい。 最近、一回調子をくずすと、回復するまでの時間が長い。困ったことだ。

12月6日 (月) 

90分にひとつの割合で用件をすましていく。帰宅してご飯をたべてワープロ うってmailでおくったら予定していたことは 23:30 に全て終了。そのかわり、 体温があがってしまっているので、ここで風呂はいって寝る。講義は休むべき だったか。(講義すると体力の消耗が激しい。)健康なときでも集中講義は ばてばてになるのに、このままでは来週の集中講義は普通にはできないな。

12月5日 (日) 

所用で外出。せっぱつまっているのでノート持参で、ときどき紙にかく。 昨日寝る前にやっていたことが午後にやっとでた。

12月2日 (木) 〜 12月4日(土)

研究室メンバーも家族も同僚も同僚の家族もみんな体調をくずしている。 僕も低空飛行で調子がよくないが、所用の合間に、集中講義の準備をしない といけない。木曜日の数時間と金曜日の数時間で行った講義準備は、 自分の勉強にはなったが、実際の講義ではほとんどふれない部分になった。 背景で色々と手を動かしても、講義でだすのはその一部分だけ。今、準備して いるのは、主に二日目の話で、みについていないことも多く、脱線しま くっている。1日目と3日目の講義準備は、脱線なしで準備できる(はず)。 初日夕方の談話会の構成案はくんだ。

Harada-Hayashi-Sasa 論文は、年内投稿はあきらめて、来年冒頭に投稿 するあたりでいくことになりそう。急げば年内投稿にまにあうけれど、 丁寧にチェックした方がよかろう。。。

12月1日 (水)

Langevin 表式の変換:京都での議論をふまえて、タイトルや言葉を大幅に変更し、 構成も大きくかえる。初歩的なところの完全な理解をすっとぱかして、こんな ものでいいはずであろう、というレベルでしか確率解析を理解してなかった ので補習をする。(離散化して考える癖がついていて、離散から連続にいく ときに特異的になることを知っていれば、全部、離散にもどればいい。 いままでは大体それですんでいたが、まどろこしくて仕方ないし、 たしかに微妙な場合もあるので、勉強しとくか、、と。)相関と応答の表現を みていると、なんとか FDT の破れをもうちょっとちゃんとつかまえたくなるが、 これと格闘する時期ではない、と言い聞かせて、講義の準備をひらく。

というても、まっしろな紙にむかって、自分の好きなように、うぬ、うにゃ、 うん、と書いていくだけ。3日分の内容に相当することを全部書きなぐって、 これを再構成できれば、準備終了になるのだが、ゴールははるかかなたで、 ちっともすすまない。講義は、談話会以外は、黒板に書きなぐる予定。

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