8月31日(火)
朝、摂動論演習セミナーをしている途中で、電話がかかって終了。 夕方まで諸々や書類等。
蔵本退官記念論文の referee report がかえってきた。まず、専用の スタイルファイルをつかえ、という editor の指示からとりかかる。 とりあえず自分のパソコンにおとして、前の草稿本体をはめこむ。 ありゃ、12ページになった。上限より2ページ多いのか。 何もいわれなかったからいいのだろう。レフレィー氏のコメントは的を 得たものなので、半日とれば書けるかな。その構成を考えていたら、
摂動演習の論文草稿の一部が中村君から送られてきたのを思い出して、 自分のパソコンにおとす。ええと、、どこから手をつけようか、、、と 考えていたら、
Hayashi-Sasa (decomposition of force fluctuations far from equilibirm) の論文草稿がおくられてきたので自分のパソコンにおとす。ちょっと急ぎすぎ のような気もするが、今回で僕が丁寧にみるのを最後にする(予定)。
たくさんあるなぁ。定刻22時15分に帰宅して就寝までのあいだに 複数の案件でばたばたすると、あっというまに時間が過ぎる。 ええと、何かわすれているなぁ。。SST 論文の introduction...... だ。
8月30日(月)
論文のうちあわせ。学生の質問。粗視化でつぶされる仕事の分割の アイデア整理。
8月29日(日)
昼食までにおえるつもりで書き始めた書類草稿がおわったのは、夕方17時 だった。うーん... 調子が悪いわけではないのだが、ピッチが思ったように あがらないなぁ。こういうのは、本当に「処理」なので、ばしばしすますと 研究もリズムがでるのだが。
Hayashi-Sasaの "decomposition of force fluctuations far from equilibirum" の赤入れの続きと、(田崎さんからおくられてきた)SST 論文のIntroduction のごく一部分の草稿を何度もよんで、構成を頭にめぐらす。こりゃ、大変だ。
8月26日(木)〜8月28日 (土)
若かりしころ、スケジュール管理はもっとも苦手なことだった。 時間がばらばらになるのがいやで、講義を基本的に欠席にする ことで自分の時間をなんとか確保した。就職してからは、 そういうわがままができないので、最初のころは、順応するのに 非常に苦労した。最近は、スマートとはいえないが、迷惑を かけない程度に、なんとか時間配分をしていた。 が、ときどき、目算がくるって、ばたばたしてしまうこともある。 先週末から今週は、完全に時間配分を間違えてしまった。。。
金曜日の稲垣さんのD論公聴会:主要部として位置づけたいところの 「つめ」がまだ甘いので、完成度には(正直にいって)やや不十分さ は残る。ただし、つめきることだけをいいすぎて、安易な(つめれる) 問題に走ってしまう傾向が強まるのはよくない。どういう研究者として 独立するのか、という姿に応じて、色々なスタイルのD論があっていい と思う。ただし、研究者として独立できる、という点を超えないと D論をとる道はなくなるのは、いうまでもない。[補足:完成度をあげない でいい、ということではない。自分の目指す方向で完成度を最大まで あげるべきだ。そこに怠惰になったままで個性を発揮することなどできる はずもない。このことと、限られた時間(3年とか5年とかの)の範囲 でどこまでの完成度を重視するか、というのは別の話である。]
力揺らぎのの分割:研究上は、粗視化によってつぶされる力のする仕事を 上の階層で「熱」と「仕事」にわける、ということに焦点がいっている。 平衡の場合は、全て熱になるが、非平衡の場合、仕事が残ると考えるのが もっともらしい。(どれだけの仕事が残ると考えれば、いままでの色々な 話と整合するか、というのもわかっている。)この分離基準をエネルギー 論の立場で見出したいのだが、もちろん雲をつかむ課題である。しかし、 おぼろげながら攻略の糸口がみえてきた気がする。詳細は、もうすこし、 かたまったときに。
8月25日 (水)
川崎恭治さんの駒場での集中講義が、11月17日〜19日にきまった。 初歩的なところからはじめて、ガラス系の MCT まで講義し ていただく予定です。最近の、(Parisi-)Bouchard のガラス転移の 臨界現象類推に関するコメントも準備したいとのことです。
8月24日 (火)
「Bogoliubov 全集があればみたい」と書いてある 日記 をみつけたので応答: 全集ではないが、Russian Math. Surveys 49:5 (1994) は、Bogoliubov の特集号だったはず。
Hayashi-Sasa 論文(力の分割):参考文献の一部をのぞいて全部そろった草稿 が届いた。うん、いい感じだ。遅くとも9月中旬には投稿できるかな。
自分の居室の掃除: 床とソファーの上から不要なものを除去するのに5時間 かかった。年1回の掃除ではなく、せめて4ヶ月に一度くらいにしないと いけない....といつも思うのだが。
8月23日 (月)
摂動論演習セミナー:論文にかく結果の計算のつめ。
8月21日 (土) 〜 22日(日)
Hayashi-Sasa 論文(揺らぐ力の分割):金曜の路線でIntroduction を かいて、その流れで(いまある部分の)構成を整理してみる。
摂動論演習の計算:金曜の結果は、ちょっと物理的にありえない気が するので、先走りすぎているのであろう、と丁寧に検討する。ひとつづつ 積分をしていくと、予想外に登場したかにみえた特異性は消えた。 ついでに、時間相関の冪減衰の指数まで計算してしまう。
MS-Word で書いた文書をmail でおくらないといけない件があった。 このまえまでだと、泣いていたのだろうが、 Meadow でかいたのを MS-Word でとりこんで、下線をひいて、添付でおくる。これは進歩 かどうかわからないが、対処が短時間でできるのはうれしい。 ただし、MS-Word で枠組みが指定されているものを埋めるのは、 まだ苦痛をともなわないとできないが。
8月20日 (金)
摂動論演習の計算:ひといきつけるところまでの最初の計算が終了。 あれれ?予想していた特異性と違うなぁ。特異摂動の扱いはどうなるのだろう? というところで、今日の計算はおしまい。(冪減衰領域がある、という予想は かわらず。)
Hayashi-Sasa論文(揺らぐ力の分割):うーん、「のり」が悪いなぁ。 全く面白く感じない。「論文としてののり」を声にだして議論することで、 ちょっとましな案がみえたかな。
8月19日 (木)
摂動論演習の計算:昨夜つまったのは、特異性のあわらしかたに複数 あることの認識がなかったからだった。昼過ぎにこれをようやく理解し、 夕方にやっと全体がみえてきた。どうやら、月曜の予想は正しそうだ。
何を予想したかというと:2次元 driven diffusive 系は、一般に長距離 相関がある。20年前はそのあたりの認識がまだ常識としてねづいてなかった ので、長距離相関のでないモデルで時間相関を計算していた。演習セミナー でも計算を簡単にするためそうしていたのだが、長距離相関が少しでもあれば、 時間相関が定性的にかわって、相関のべき減衰領域がでるのではないか、、 と予想したのだった。まだ計算はおわっていないが、たぶん、その予想 は正しく、そのべきは fluctuating hydrodynamicsの記述で長距離相関 をあたえる第2種FDT 破れの強さに依存する(だろう)。[長距離相関が ないモデルでは、非指数減衰にはなるが、べき減衰領域はない。]
しかし、この計算をおこなうのはめっちゃ大変で、長距離相関がない場合 でも途方もない。中村君と大槻君はこの計算を終えているが、今日の時点 で、まだ僕はそこまでいっていない。長距離相関がある場合の計算はさらに 途方もない。(ただし、長距離相関がある場合の部分的な寄与は計算した。)
この結果は、定性的にでも MCT でだせるのかな?ちょっと想像 できない。もちろん、僕らの計算は、weak coupling の 特異摂動の 範囲で、定量的にも正しいはずである。(計算間違いさえなければ。) 物理として強烈な意味があるわけではないが、こういうまったく非自明な 計算ができる、というだけでも楽しいではないか。
8月18日 (水)
摂動論演習の計算を自分でも開始。今週の設定にそって、計算すべきこと をきちんと整理するまでに数時間かかってしまった。具体的な計算は、 ひたすら手をうごかせばいい、、と思っていたが、演習セミナーの6月あたりで 問題になったであろう計算でつまづいたので、今日はおしまいにする。
その他、明日までの仕事をかたっぱしからする。忘れてるものはないかな。。
8月17日 (火)
稲垣さんのD論についてあれこれ。面白いし中身も充実してきたと思うけれど、 時間との競争が厳しい。公聴会は来週。
夕方、Hayashi-Sasa 論文(力の分割)の構成の話をして、帰りの電車は 大槻君の論文草稿をみる。帰宅後、Hayashi-Sasa 論文(力の分割) のintro が気にいらないので、別版をつくる。なかなか書けず26時を すぎてしまった。
8月16日 (月)
朝、摂動論演習セミナー:例題として2次元driven diffusive systemの 時間相関関数をweak coupling limit で計算するのが第I部の課題だった。 mode coupling equation をかきくだして関数形を仮定して代入して、 えいやぁ、、とそれを計算するのは20年前にやられている。そんなとび 道具をふりまわす前に、weak coupling の摂動で愚直にやってみよう、、、 というのが趣旨だが、 (僕の知るかぎり)本や論文で議論されてはいない。想像がつくとおり、 このweak coupling の摂動は、特異摂動になっていて、かつ、特異摂動の 例題を膨大に集めた本にもあつかわれていないタイプなのである。 だから、演習セミナーの題材として適当だった。(非指数関数減衰の) 関数形をきちんと計算して、20年前のえいやぁとの違いまでわかった。 せっかくだから、論文にしておこう、、という軽いつもりだったのが、 論文としてまとめはじめると、物理としての色気がでてきて、ちょっとだけ 計算を追加することにした。。。ここまでが先週の話。今日、その計算の報告 を中村君からきき、あれこれ議論していると、さらに面倒な計算をして、 物理として面白いところまでいけるかどうかみてみよう、、という空気 になってきた。さぁてとどうなるかな。。。 と、、、計算は僕が一番遅れているからおいつかないといけないのだが。
昼、Hayashi-Sasa論文(多体系Einstein)改訂のうちあわせ;1年生の質問; 中村君とSST検証実験の話。
夕方、「力の分割から仕事の分割へ」について。まず、林さんの考えをきく。 僕が8・13に考えていたのと部分的には似ているが、林さんのがクリアー だったので、その線にそって、具体的な問題としてどう設定するか、という ところまで絞る。ほう、これはまたやくざだが、面白い問題かもしれない。 早速、電車の中で手を動かすが、見えない。。。。
8月15日 (日)
いい加減に再投稿しないといけないHayashi-Sasa論文(多体系Einstein) の(何度目かの)最終チェックのつもりだったが、あらためて読み直すと、 内容ではなく表現の問題で、もうちょい時間がかかるかな。他の研究が 面白くなると論文の再投稿に関する仕事は、ついつい後回しになってしまい がちである。そのあたりのバランスは難しい。林さんが完全放置することなく 改訂版をつくってくるので、とぎれてしまうことはないのだが。この、 "とぎれない"、ということは大事だと思う。よくない事例だが、 僕自身の論文では、再投稿準備中として数年放置しているのも複数ある。 そのうちのひとつは、なんとかこの夏休み中に蘇生させたい。
8月13日 (金)
朝、娘達と谷に沿って散歩にいく。こどものころは普通にみてきたオニヤンマ やミヤマカワトンボだが、最近みなかったのでなつかしかった。(千葉では みない。)みたことない大きくて首の長い鳥が低空飛行していたので、家で 父親にきくと、川鵜らしい。ネットでしらべると、ほとんど害鳥扱いだった。
力を時間平均してから、エネルギーバランスを書き下したものと、もとから あるエネルギーバランスの式をくらべて、考えるべき論点の有無を考える。 意味ありげな解釈はできるが、解釈では実質的な意味がなく、白黒つけれる 問いまでつきつめないといけない。いきづまったところで Landauer の論文をみる。 回路に苦手意識があるので、頭にぱんぱんはいらないが、描像的には似た部分が あるのは明白だが、混乱があるようにも思う。
8月10日 (火)
机の上の山から論文やノートをぬきだして、ひきだしにいれ、不要な紙を 床にほうりなげる。(裏がつかえる紙は計算用に確保する。)だいぶすっきり した。床には一段と高い山ができたので、お盆あけに掃除しよう。
Hayashi-Sasa 論文:今日のタイトルは、 "force decomposition and adjoint dynamics far from equilibirum" introduction とdiscussion をどうかこう、、という議論で必然的に 次の展開の具体的なことの模索がはじまる。これは自然な流れである。
"beautiful preprint", "very exciting demonstrantion" という 過剰におもえる修飾語をつけて、Kawasaki-Sasa 論文にコメントを おくってくれた人がいる。(おれも関連した仕事をしているからみよ、 というのが趣旨だが、やはり嬉しいものだ。)
8月9日 (月)
Kawasaki-Sasa論文 "Statistics of unstable periodic orbits of a chaotic dynamical system with a large number of degerees of freedom".
朝おきて最初に思ったのが、摂動演習論文の違和感。電車のなかでずっと考えて いて、午前のセミナーでも説明してうなっていたのだが、関連文献をみていたら 単純な勘違いに気がついた。(計算の問題ではなく、解釈の問題。)
午後は、田崎さんに「力の分解」の説明をする。発見論的にみつけられた条件が、 (昨年の結果と矛盾しない、、という意味で正しく)力を分割する、という命題は、 すでに証明がついている。それをどう考えるのか、ということを問題設定のレベル や具体的な描像のレベルからあれこれ議論する。僕らも皮膚感覚的に理解している わけではないし、これがどこまで一般的なのかについて確信があるわけでもない。 なんとかひろがっていけば嬉しい。。。と祈るばかりである、、というわけでも なく、次の手を背景で模索しているのだが。
その論文:まだまだ論文構成に迷いがある。色々な版をかいて、あれやこれや いっているうちに、自然と収束するだろうから、拙速にきめうちしなくて いいと思っている。(研究の価値の客観的位置づけが自分らでできていない、 というのはある。面白い話には違いないが、それを個人的な面白さだけで すませたくない、という下心が中途半端にみえかくれするからよくないのだ ろう。でも、その下心を封印して開きなおりたくもない。)
8月8日 (日)
Hayashi-Sasa 論文:'Macroscopic force decomposition and stochastically time-reversed dynamics' という大きめの仮題 にする。(これはまだ却下されていない。) 具体的には、1体非平衡ランジュバン系の時間粗視化 を対象にしているので、ただしくは、そのあとに、in nonequilibrium Langevin systems をつけるべきだが。 まだ構成を考えている段階 なので、「のり」によって構成は随分とかわる。(いまは、 木曜日のぼくと金曜日の林さんの交わり部分の「のり」の構成 になっている。)論文がどういうかたちになるかはともかく、 面白い話だと思う。金曜日は、これと SST との接点も話しをしてたっけ。 来週水曜から夏季休暇なので、そういう路線をぼーと考えよう。
先週の雨:ぼくのうまれ育った町で、一日の降水量が 1317 mm だった ことを父親からのmail で教えてもらう。日本最高になったとか。 中学生のとき、一日降水量が 1000 mm をこえたのだが、 そのときの様子はよく覚えている。それを上回るとは、すさまじい。
8月7日 (土)
ファイルの引越しをする。これでlocal machine にすべてうつったことに なったが、ちょっとまだ色々と使い勝手になじんでいない。
Hayashi-Sasa 論文(力の分割):易しい話からはじまって、抽象度を あげていく、、という構成ではなく、確率的時間反転のこととかを最初 から触れる路線になったので、全体像のとらえなおし。こりは難しいでっせ。
Nakamura-Otsuki-Sasa 論文(摂動演習): 木曜の構成変更にともない、 introduction を全面改訂する。これは研究課題としてとりくんできたわけ ではなく、計算演習としてセミナーでやってきただけなので、introduction 草稿はぼくがちゃちゃとやってしまう。
8月5日 (木) 〜 8月6日(金)
Kawasaki-Sasa 論文: "Statistics of unstable periodic orbits of a chaotic dynamical system with a large number of degerees of freedom" の投稿を川崎さんがする。preprint server には来週冒頭くらいに公開される でしょう。 いい論文になった、と思う。[京大の集中講義では、(host の 藤さんからの要請もあったので)、この話について、一般背景/基礎知識/研究 の展開までじっくりとりあげる予定です。当然、非平衡統計や SST も絡める のだけれど、それらも東大(本郷)の集中講義とは、全く別のものにするつもり。 ぼちぼち全体の構想を練らないといけない。]
摂動演習セミナー論文 (Nakamura-Otsuki-Sasa):げ。僕が議論を勘違いして いたことに今になってきづく。(中村君と大槻君にとっては)結果はかわらない が、論点や計算のみせかたをかえた方がいい... という話をし、木曜の夜中 にホテルであがく。
Hayashi-Sasa 論文 (”粗くみた力の分割”:タイトル未定):introduction とdiscussion の「のり」がきまらないのでうだうだ。木曜日の林さんと金曜日 の林さんの意見が180度違うのにふりまわされる。
木曜日、Otsuki論文草稿にコメントし、金曜日、Inagaki論文草稿にコメントする。
8月4日 (水)
林仮説の証明をスリムにしてノートに書いておく。8/2の議論も ノートに整理するが、これにはちょっとまだ混乱がある。力の分解 をあたえる”原理”をどの程度一般化できるかに関わるのでおちついて 再考しよう。
8月3日 (火)
蔵本退官記念論文 どうもこのての登録は苦手で、replace を3度した。だいぶわかりやすい システムになってきたので、おちついてすれば一発で up できるはずだが、 なぜか違うファイルをあげてしまったり、知らぬまに文字がかわっていたり して、おろおろ。他人のことはいえないな。。
8月2日 (月)
7月に残した仕事(その1)で、朝は経理関係だ!と気合いをいれて大学に きたら、担当の方がおやすみ。自分に事務能力がないことはわかっている ので、作業の前にいちいち全部聞くようにしているから、担当の方がおやすみ になったらアウトになる。
非平衡条件下で階層移行したときの力の分割:3週間前に林さんが発見論的に みつけた仮説を(ある種の)時間反転に関する性質と結びつけれないか、という 課題を週末にやっていた。道A: 地道だが、超難しく、とてもできそうにない。 道B:試行錯誤でみつけれる可能性はあるが、そもそもはずしているかもしれない。 僕は、週末、ふたつの道の選択をいったりきたりしつつ、絶望的な気分になっていた。 林さんは早々に道Aを捨てて、道Bに挑んで敗退をくりかえしていたようだ。 今日、状況を 確認して、現時点でも結果はあるのだし、高みにいくのは延期しようか、、 というので意見の一致をみた。。。はずだった。
が、ふたりともあきらめが悪いようで、そう決めたあとで、だらだらと可能性を 雑談していた。そのなかで、僕が「例えば、こういう都合のいいことがおこったら いいのだけどねぇ」とある式を書いたら、瞬間的に「あ、それはなりたっている はずだ!」と林さんが白板で式変形をしはじめた。それをちょこっとなおすと 非常にもっともらしいところにきているではないか。これはいける、と気分が たかまり、白板を睨む。論旨を組みかえて、こう考えれば綺麗にまとまるでは ないか、、と到達。わかれば簡単なことだった。
これは非常に楽しい。単純でありながら、美しい。そして、一般性もある(だろう)。 (例えば、Bertini-Jona-Lasinio たちの非平衡格子気体の研究との関連が直接的 にあるだけでなく、ハミルトン系からの話にも展開できる。) また、決して、 練習問題的に到達できるものではない。もっとも、そのギャップで跳んだのは、 3週間前の林さんだが。3週間前に「それが本物だったら、すぐに、数値的に 検証され、証明され、応用され、一般的な命題として高められるよ。」といって、 適当にそれらの時期の予想をしていたのだが、まさしくそのとおりの展開になった。 ちょっと鳥肌がたつ。もう論文構成の話をおえたので、論文書きにはいる。
8月1日 (日)
体調は9割方回復。咳はまだ少し続いているが、やっと微熱がとれた。 どうなることかと思ったが、やはり、薬をやめてビールを飲んだのが よかったのだろう。だいたい、風邪薬は対症療法的なものなので、 ときとして、ウイルスを直接攻撃する主体である体内の免疫システムを 弱める方向にもっていってしまう場合もある(ような気がする。 科学的なことはしらない。)
7月後半ほとんど病に倒れていたので、8月は活発にいこう。